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アラフォー独身、汚部屋と格闘中

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見慣れた縦長の風景は、なんだかとても落ち着いて、
わたし、この街がやっぱり好きだな。
そう思った。

バスで到着した時間は、朝の5時過ぎで、電車を乗り継ぎ帰宅した頃には、6時になるところだった。
鍵をあけ、自室に入った瞬間、ふぅ、汚部屋って、疲れる。
休みたいのに、休めないような場所は、やっぱ駄目だ。
出発前、一応は、軽く片付けたのだけど、違う場所から帰ってくると、すげ汚ね。
てか、マジ落ち着かね。
なんか、自分も汚らわしい気がする。苛々する。

この苛々は、睡眠不足だけのせいではない。この部屋が、ものすげ嫌。

苛々苛々イライライラ苛いら苛イラ苛苛・・・・・・・・・・・

苛々するのは、見慣れた汚部屋のせいだけでなく、擬似家族ごっこが終わったせいかもしれない。
人から見れば、家族のように見えても、それは、親子ではなく、情という絆なようなもので、
やっぱり、わたしは他人の家族に甘えさせてもらったに過ぎないわけで。
でも、お互いに、時々会えて、時々話して、時々甘えて、時々迷惑を掛ける。
そんな距離が、一番に心地よく、他人だから、素敵に見えるのだと思う。


そんな苛々の中、ようやく眠りについてから、
夕方に目が覚めると、わたしは、ダダになっていた。

激似

まじでぇ?これから、外出するのに。

ごちゃごちゃした部屋で、休めたのか、疲れたのか判らない、布団から這い出るのに、
ものすげ時間を要して、きっと、多分、次の映画でテレビから這い出る貞子を演じられるのは、
わたししかいないと思う。

そんな、貞子だか、ダダだかわかんない顔を、一応は軽ーく、ぱたぱたしてから、
外出してみると、日は沈みかけ夕暮れ遅く、肌寒かった。
重たい身体が、この数日の疲れなのか、汚部屋ゆえに、疲れが残っているのか、
その角を曲がると目的地なのに、桜に誘われ歩き続けたが、
何度と無く、帰っちゃおうかな。と、思ったかは知れない。

『こんにちは』と座ってから、少し待っていると、
名前が呼ばれ、女医が「こんにちは」という。

女医、わたしの顔、ガン見。ものすげ、ガン見。

         

ウルトラの母 > ダダ

「あくとさん?体調悪い?」

『いぇ、すこぶる元気です・・・』

かなりガン見。真正面からガン見。

『・・・・・・・・・・・』
「・・・・・・・・まっすぐに、ガン見」

「・・・・・・・・・子宮体ガンと子宮頸ガンの検査結果ですが」
『はい』
「現在までには、発見されませんでした。エコーにも影は見られないし、細胞検査も大丈夫でした」
『はい。あの、10代の頃に医者に言われた、子供が望めない可能性がある、についてはどうでしょう?』
「それについては、わたしは、望めない、とは言えないと思います」
『つまり、望める可能性があると?』

「えぇ。前の医者が言うとおり、子宮は人より小さいと思います。
しかし、触診しただけで、しかも、10代の子に詳しい精密検査をしたわけではなく、
ご自分の経験だけで、そうのように発言されたと思うのですが、女性の身体は簡単ではありません」

『では、先生はわたしが、子供を産めると思いますか?』
「可能性はあると思います」

それから、どうして自分がそう思うのかを、ゆっくり、判りやすく話してくれた。

先生が、言葉を選んでいることが良くわかった。
丁寧に、誤解を与えないように、そして、傷つけないように、希望を持ちなさいと言っている。
丁寧で優しくありながら、大事なことは、しっかり伝える。
この先生、綺麗だなぁ。まじまじと見た。
人の顔って、やっぱり、生き方にでるんだなぁ。
こんな綺麗な人に、困らせる質問しちゃったなぁ。

『えへへ、いやぁ、別に独身ですし、パートナーがいる訳でもないし、結婚したいわけでも、今すぐ子供が欲しいって思っているわけじゃないんです。てゆーか、子供は要らないし。好きじゃないってゆうか。えへへ。ただ、なんというか、うん、先日、身内が亡くなったんですけど、最初は、乳ガンから始まって、子宮に転移して、手術を繰り返して、乳房も子宮も摘出したのに、あんなに再発を注意していても、結局は、全身にガン転移して、一生懸命、家族も本人も闘ったのに逝っちゃて。先生が言うように、女性の身体は簡単じゃないから、婦人系は転移が早いこと知ってますし。つまり、子供が欲しくて、子宮の心配してるんじゃなくて、なんていうか、人より子宮が悪いみたいに言われると、うんとぉ、あのぉ、人一倍、子宮は元気ですよ。って言われていたいっていうか。だから、普通に子宮は元気ですよ。って、思っててもいいんですよね?』

「・・・はい。普通に元気ですよ」
『・・・・・・・・・・・・はい』

わたし、何言っているんだろう。
無理やり、言わせただけじゃん・・・・

「・・・・それから」
『はい』
「心臓と肺のことですが、レントゲンを見てもらえますか」

先生は、指を差し、説明をしてくれた。
現在のところ、もやもやとした影のようなものは無いこと。心臓も肥大してはないこと。
ゆっくりと丁寧に伝えてくれた後で、
「現在、ここで出来るだけの検査はしました。
ここでの検査結果は重篤な状態ではないと考えます。

ですが、大きい病院の専門病院に行って下さい」

・・・・・・・え?

『専門の病院ですか?それは、どこでしょう』
「心臓のです。そして、そこでガンの検査も出来ればよいのですが、どこか知っていますか?」
『いえ、あの、紹介状を書いてくれるということでしょうか?』
「はい、もちろん書きます」
『あの、ここでの検査結果は重篤な状態ではないけど、専門の病院に行く、というのは?』


いまいち飲み込めない。

「ここで検査をした結果は、重篤ではありません。ですが、普通の状態でもないと思います」

そうか!検査結果を聞きに来て欲しいって電話は、こっちだったんだ。
納得、なっとく。そぉっか、そっか。こっちかぁ。
鼻から笑いがもれた。

『あ、すいません。
予想外だったので。えっと、専門病院に行けば、はっきりするということですか?』
「はい」
『先生は、ご自分の経験とこれまでの検査結果で、なにかしらの病気の可能性があると思いますか?』
「専門の検査をして見なければ、何も言えません」
『専門の病院に行って、何も無い可能性もあるんですよね?』
「それは、判りません。誰にもわかりません」

『うむ・・・じゃ、わたし、何も無いことにします。行きません。専門病院には』
「どうして?」
『うーん。わたし、さっきも言ったように、独身で家族があるわけでも子供がいるわけでもないし、
一人で暮らしていて、守るべき愛する家族がいるわけではないし。
それに、お金ないんです。精密検査するお金もないんです。えへへ。
急に入院するなんてことがあっても、お金もないし、手術なんていわれても、むしろ困るし。』

「役所に行って、医療免除の手続きをとったらどうでしょう?
役所から電話があったら、わたしから、ちゃんと説明しますし」
『うーん、本当にいいです。要らないです』
「何かあったらどうするの?」
『そしたら、その時に病院に行きます』
「手遅れになってたら?」
『そしたら、その瞬間まで生きます』
「万が一ってことよ?」
『はい、その万が一の時まで、毎日を生きます』
「お金のことだったら、役所に相談すれば何とかなると思うわ」
『お金のことだけじゃないから』

先生は、最後に「うん、判った。何かあったら、いつでも来て」そう言った。
わたしは、なぜだか、
こんなに綺麗な人と友達なれたら、らっきぃだなと、自分の顔が笑っているのが判った。


■つづく・・・

エアコン壊れているんだよぉ><夏が怖いよぉ♪
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