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アラフォー独身、汚部屋と格闘中

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母(叔母)との感動の再開も慌しく、すぐに、法要の準備をしなくてはいけなかった。
自宅のある場所から、山の麓に降りると、別邸があり、
そこで、法要をすることになっていたから、30分も前に車到着し、
お茶の準備やら、座布団の準備をしていた。
準備をしながら、あれほどまでに、嫌っていた彼女の遺影を見ると、
なんとも云えない、言葉には成らない感情がわいてでる。

『なんだろう、この気持ち・・・』

分からない。分からない、この気持ち。感情。

そうか、分からないけど、寂しいんだ。もう、この人は、わたしがいる場所にはいない人なんだ。

彼女の子供、少女を思った。
少女は、どうして母親の四十九日なのに、昨日から、いないのだろう。
どうして、30分も前なのに、来ていないのだろう。
人は、どんどん集まってくる。
別邸には、50人近く集まっているのに、少女だけがいなかった。
少女とわたしは、血は繋がっていないし、兄(従兄)の義理の娘になり、
「はとこ」というのか、「姪」というのか、本当のところは、分からないのだけれど、
気持ち的には、妹という位置づけにいて、その妹に、わたしは何もしなかった。
何も出来なかった。辛い立場を理解し、一番に慕ってくれた妹を、むしろ、放置した。


会いたい。


強くそう思ったとき、両手に百合の花を抱えた20歳を過ぎた女性が入ってきた。
「すみません、遅れました・・・今日はありがとうございます」
そう、入り口で、皆にご挨拶をしながら、
わたしと目が合うと、会釈をし、軽く微笑み、横を過ぎようとしていた。
悲しいときに微笑む、あの少女の癖と重なった。

小さく名前を呼んだ。
その女性は、真っ直ぐにわたしを見て、
「あくとお姉ちゃん!?」すぐに、そう言った。
母の再会でも泣くのを我慢したのに、わたしは耐えられず、抱きしめた。
百合の花が、壊れてもかまわない。他人の目なんか、気にしない。

『今まで、良く頑張ったね。辛かったね。元気でいてくれてありがとう』
涙声になりながら、彼女の耳元で言った。
最後に別れた日、抱きしめた彼女の背丈は、わたしのお腹に顔があったのに、
今は、同じくらいの背丈になっていた。

「お姉ちゃん、お姉ちゃん・・・」
顔が見る見る赤くなった。泣くのを我慢するためか、少女の時から、真っ赤になっていた。
彼女は本気で泣くと、お酒でも入ったときのように顔が真っ赤になる。
そして、悲しいときに微笑む癖は、相変わらずに、そのままで、
この癖を残したまま、彼女と連絡を絶ったことを、激しく後悔していた。

「お姉ちゃん、お姉ちゃん・・・」
この言葉だけで、会えなかった時間を彼女がどう過ごしたのか、痛いほど察する。
決して、虐待があったわけではない。むしろ、大切にされ、愛されていたことも知っている。
だけど、大人の都合で振り回された子供時代を過ごした、わたしたちだからこそ、
わたしたちにしか、理解することが出来ない感情が、2人の間にはあるのだ。


■つづく・・・

お久しぶりですが、みなさん、お元気ですか?
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